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Jリーグのスポンサー事情

Jリーグにおいて、リーグ戦・カップ戦全体のスポンサーという意味では、発足当初から幅広い分野の日本を代表する大企業がついてきました。

例えば、全国を商圏とする製菓系企業・ヤマザキナビスコ社(現在のヤマザキビスケット)は、自社商品を若者に広げていくために1992年にカップ戦の冠スポンサーとなります。
そして、ナビスコカップ(ヤマザキナビスコカップ)の試合では、会場にはメイン商品看板が並び、テレビ放送では売り出し中の商品のCMを大量オンエアーしてきました。

その効果もあって会社の知名度・イメージはJリーグが開幕してさらに高まったほか、スポンサーをしてきた事が新商品の売り上げアップにも役立ってきた歴史を持ちます。

その他、リーグ全体では、サッカーゲームを全国販売している企業・サッカー関連商品をメインにしているスポーツ用品メーカーなどが有力スポンサーとなってきた傾向があります。

一方、各クラブのスポンサーに関しては、1990年代の時点では元々の親会社が大口のスポンサーとなっているケースが多く見られました。
しかし、1990年代後半における日本経済の低迷を受けて、各クラブが親会社の経営状態に依存しない体制を目指し始めます。

そんな中、各クラブはJリーグの地域密着型の理念のもとで地元企業との結びつきを強めていきました。その結果、1990年代の時点では胸スポンサーはもともとの親会社の企業が務めるケースが基本だったものの、現在では地元企業の名前や関連商品名が入るケースが急増中です。

そして、企業名や商品名がTV中継にて頻繁に映る事により、多くのスポンサーが特定地域におけるイメージアップ・業績アップに成功しています。