ブックメーカーのシステムは日々進歩しています。その中でも賭け方の選択肢が増える機能「キャッシュアウト」を導入したブックメーカーが増えてきました。
キャッシュアウトとは試合が終了していない状態で賭けを途中終了させる機能です。それにより、利益確定や損切りを行えるようになりました。
この機能はブックメーカーでの賭けが「投資」に近い内容に変化したと言えるでしょう。キャッシュアウトの詳しい仕組みやメリットについて説明していきましょう。
ブックメーカーのキャッシュアウトについて
キャッシュアウトのメリットとデメリット
キャッシュアウトの上手な活用法について
ブックメーカーのキャッシュアウト機能とは?
ブックメーカーのキャッシュアウトとは、賭けた試合の途中で利益確定や損切りをすることができる機能です。元々は一度試合に賭けた場合、試合が終了して結果が確定するまでは賭けを変更できないルールでした。
ところがキャッシュアウト機能の導入により、賭けた後に変更ができるという柔軟なシステムに切り替わってきています。
これはブックメーカー側の恩情として追加された機能と言われているほど、プレイヤー有利なシステムです。実際、この機能が加わったことでブックメーカーが単なる賭けから投資の仕組みに近くなったと言えるでしょう。
とはいえ、ブックメーカー側も商売ですから無条件にキャッシュアウトするわけではありません。正規の勝利金額から現時点のオッズで割り、そこから手数料を引いた金額がキャッシュアウトされます。
利益確定と損切り
キャッシュアウトを使って利益確定と、損切りの例を見ていきましょう。
サッカーの試合でホームチームとアウェーチームの対戦があり、ホームチームのオッズは2.0倍、アウェーチームは4.0倍という試合があったとします。
アウェーチームに100ドル賭けたところ、前半でアウェーチームが得点をあげて優勢になり、アウェーチームのオッズは現在2.0倍となりました。この時点でキャッシュアウトをした場合は150ドルが手に入るとブックメーカー側からオファーがありました。
キャッシュアウトを行った場合は50ドルの利益が確定します。最後まで賭けて逆転が無ければ400ドルの利益になるので悩ましいですが、逆転負けをしてしまうとマイナス100ドルになってしまいます。
確実な50ドルの利益か、400ドルの利益または100ドルのマイナスを選ぶことができます。ここでキャッシュアウトを行うのが利益確定となります。
逆に賭けたチームの調子が良くなくて、負けそうな雰囲気になってきた場合、全額負けるリスクを回避して賭けをおりるキャッシュアウトが損切りとなります。
キャッシュアウトでブックメーカー側に取られる手数料はブックメーカーによって異なります。本来の計算式としては「勝利時の予定額/現在のオッズ=キャッシュアウトの金額」となります。
上の例で言うと「400ドル/2.0=200ドル」となりますが、実際には150ドルになるという話しなので50ドルの手数料を取られていることになります。
これはあくまで例で、手数料が高いか安いかに関しては個人の感想になります。最終的に負ける可能性もあるので、長期的に見れば利益確定することは悪くないでしょう。
全額キャッシュアウト
キャッシュアウトには種類があります。まずは全額キャッシュアウトを説明しましょう。
その名の通り全額をキャッシュアウトするので、その試合の賭けは終了になります。その後どのような展開が起きても一切影響はありません。
部分キャッシュアウト
次に部分キャッシュアウトです。これはキャッシュアウト可能な金額の一部をキャッシュアウトする方法です。
残った賭け金に対して、その後の試合結果が影響します。
自動キャッシュアウト
まだ多くのブックメーカーで取り入れられているわけではありませんが、自動キャッシュアウトは便利です。これは金額を先に設定しておくことで、その金額になったら自動でキャッシュアウトしてくれるシステムです。
仕事や用事で試合の観戦ができない時に使える便利な機能でしょう。
メリットとデメリット
キャッシュアウトのメリット
キャッシュアウトの最大のメリットは「利益確定」と「損切り」ができることです。どんなに調子が良くても、スポーツの世界では逆転が起こる可能性があります。
タイミングを見計らって利益確定を行うのは投資の基本で、長期的な利益に繋がるでしょう。また、負けそうな場合に損失を抑える損切りも重要になるので、見切りをつける感覚を大切にしましょう。
キャッシュアウトのデメリット
メリットが大きいキャッシュアウトですが、デメリットもあります。タイミングを逃すと損切りするためのキャッシュアウトができなくなる場合もありますので注意が必要です。
また、損切りのキャッシュアウトをした後で逆転勝ちをするケースもあります。悔しいケースですが、一喜一憂しないように心を強く持ってください。
そして、全てのスポーツでキャッシュアウトできるわけではありません。競馬や格闘技、相撲などはキャッシュアウトができませんので、事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
ブックメーカー業界で増えつつあるキャッシュアウト機能。かなりおすすめの機能なので適切な使い方を身につけましょう。
手数料がそれなりに取られるので、感覚だけで利益確定や損切りしていると長期的に見た場合は損をします。感覚はそれぞれ違うので正解はありませんが、基本は「大きく勝って負けを少なく抑える」です。
損切りを極めると理想的な「勝ち逃げ」ができるのでおすすめです。長期的に利益を出すようにキャッシュアウトを上手に活用しましょう。